2011年12月27日(火曜日) |
◆Vol.64【動くこどもの城「アニメ・ワークショップ」】
2011年最後のイベントである、動くこどもの城「アニメ・ワークショップ」を開催しました!
このイベントは、東京にある国立総合児童センター「こどもの城」から招いた講師の先生方によるもので、2009年にもアートプラザで開催しました。
こどもの城とは、「児童の心身の健全育成」をはかる施設として1985年に東京は青山に開館し、子どもたちに遊びなどの活動の機会を提供し、その活動をもとに新しく実験的なプログラムを実施している施設です。そして、そのプログラムを全国の児童館などに普及させて、児童館の「拠点」としての役割を果たすことを目的としています。
全国に普及させる活動を「動くこどもの城」事業といい、このアートプラザでのワークショップもその事業の一環です。
今回は、数多� ��あるこどもの城のプログラムの中からアニメのプログラムを選択し、実施していただきました。
今やアニメは日本が世界に誇る文化となっています。ただ「見る」だけではなく、その仕組みなどをよりたくさんの子どもたちに知ってもらい、興味を持ってもらいたいという願いのもとに行いました。
実施するプログラムは全て小さい子どもでもできるもので、遊びながらアニメの仕組みを学ぶことができます。
午前は、子ども対象のワークショップを開催しました。
作ったアニメは2種類あり、「ぱたぱたアニメ」と「円盤アニメ」というものです。これはどちらもアニメの基礎を学ぶもので「ぱたぱたアニメ」は、ポーズの違う2枚の絵を描き、デジタルカメラとコンピューターでコマ撮りするもので、「円盤アニメ」は� �周に12コマの絵を描き、それを専用の機械に入れて回転させることにより絵が動いてみえるものです。
ぱたぱたアニメ 円盤アニメ
子どもたちは、講師の秋元先生と山岡先生の話を熱心に聞いて、夢中になってアニメを作っていました。
2コマのぱたぱたアニメはコマ数も少ないので、みんなお絵かきに近い感覚で、楽しそうに描いていました。
動きで変化をつける子もいれば、色や背景の天気などで変化をつける子もいて、個性豊かな作品がたくさん出来上がりました。
これを素早く交互に見ることで簡単なアニメができあがります。
どのように冬に備える窓
続いて円盤アニメは、一気にコマ数が増えて12コマになるので、全部自分で動きなどを考えて描くのは非常に難しくなります。なのであらかじめ絵が描かれているぬり絵のものや、描くのが簡単になるような模様があるものを使用しました。
たくさんコマがあるからといって、壮大な物語をその中に詰め込んでしまうと、動画にしたときに動きや内容がよくわからないものになってしまいます。そのことを踏まえて、みんな頭を使いながら真剣に制作していました。
円盤アニメ専用の機械に入れて回転させると、描いた12コマの絵が動いて見えます。その様子をみんな興味深々に見つめていました。
最後はみんなで完成した「ぱたぱたアニメ� ��「円盤アニメ」をテレビで鑑賞しました。食い入るように画面を見つめる子どもたちからは「自分でアニメを作ったんだ」という達成感が感じられました。
参加者のみなさん、ワークショップは楽しかったでしょうか?この体験をきっかけにもっとアニメや造形について興味を持ってくれたらうれしいです。ありがとうございました!
午後からは、児童館や育成クラブ、子どもルーム、保育園、小学校、公民館などに勤めていらっしゃり、子どもに接する仕事をされている方対象の研修会を開催しました。
この研修会では、こどもの城の講師の先生方からアニメ・ワークショップの作り方や子どもへの教え方などを指導してもらい、各施設に持ち帰ってそれぞれの御活動に生かしていただきたいという目的があります。
作ったものは「ソーマトロープ」と「マジックロール」です。
ソーマトロープは目の残像効果を利用したもので、円盤の表裏に絵を描き、それを交互に素早く見ることで表裏の絵が重なって見えるおもちゃです。
もともと描いてあった兜に鹿の絵を重ねたユニークな作品もありました。この真ん中に通っている竹串を持ってくるくる回すことによって、表裏の絵が重なり、鹿が兜をかぶっているように見えるのです。
次にマジックロールですが、これは2枚のポーズの異なる絵を描き、繰り返して見るおもちゃです。ソーマトロープは2枚の絵が重なって見えるものでしたが、こちらは2枚の絵を交互にみることで動いて見えるというものです。午前に行ったこども対象ワークショップの「ぱたぱたアニメ」に近いも� ��があります。
またまたユニークな作品がありました。表情や動き、文字などで変化をつけています。
みなさんこちらが思った以上に創造力豊かな方ばかりで、とても驚きました。
このマジックロールの2枚の紙は上で繋がっており、1枚目の紙をペンの軸などでくるくると丸めて下の絵が見えるようにし、くるくると丸まった1枚目の紙をペンの軸などではじくようにすると2枚の絵が交互に見えて絵が動いて見える仕組みです。
adjustaキューブは何です™
午前の部ではデジタルカメラやコンピューターなどを使って、普段はなかなかできないアニメ上映などを行いましたが、研修会では、児童館などでも簡単にできるようにアナログに徹した作業となりました。
参加者のみなさんはとても熱心な方ばかりで、次々に講師の先生方に質問をしていました。持って帰ってすぐに子どもたちに教えてあげたい!といった声が多く聞かれ、開催してよかったと感じました。
参加者のみなさま、冬休み・年末でお忙しい時期にも関わらずお集まりいただきありがとうございました。
アートプラザはこれから先もこどもの城によるイベントや、こどもの城の方から教えていただいたプログラムを実施していきます。よろ� ��くお願い致します。
みなさまも教えて頂いたことを実施して、よりたくさんの子どもたちにアニメの面白さを広めていって頂けたら嬉しいです。
本当にありがとうございました!
2011年12月11日(日曜日) |
◆Vol.63【アートプラザ クリスマスアートマーケットvol.12】
年に3回の恒例イベントであるアートマーケットを開催しました。
クリスマス前の日曜日で、各地で様々なイベントが開催されていた中、
アートマーケットもたくさんの来場者で賑わいました。
会場では約30組の若手アーティストさんやものづくり作家さんが作品を展示・販売しました。
作品はすべて手作りのオリジナルで、世界に一つのものです。
来場者のみなさんは作品一つひとつを手に取り、作家さんと会話しながら、凝られたデザインや丁寧さに
感心していました。
大分の若手アーティストの方々からアートプラザがピックアップしてご紹介する「支援アーティスト」には、
大分県在住のイラストレーター・クレイ作家の「kana」さんを招き、作品の特別展示とワークショップを開催しま� ��た。
kanaさんはクリエイター集団poompにも所属しており、お姫様のような可愛い女の子の絵画や、樹脂粘土を使ったアクセサリーや小物などを制作しています。淡い色彩やロマンティックな作風が印象的なアーティストです。
kanaさんのメインの作品です。布に色を塗り縫製して作った、作品に登場する女の子のキャラクター「ラプンツェル」やゾウ、ウサギ、虹、星などを大きな立体作品として展示しました。
絵画作品が多いkanaさんですが、今回は立体作品を広いスペースに思い切り展示したことで、空間全体がkanaさんの世界観に染まって、とても見応えあるものになりました。
作品の横にはアクセサリーや小物を販売するショップスペースも作り、多くのお客様が足を止め て見入っていました。
特にポストカードとヘアピンは大人気で、「かわいい」「細かい粘土細工がすごくきれい」といった声が多く聞かれました。
なぜ我々は古いコンピュータをリサイクルする必要があります
kanaさんを講師として開催したワークショップ「きらきらスノードーム」では、オーブンで焼くと固まる粘土『オーブンクレイ』を使ったクリスマスにぴったりのスノードームを作りました。
最初にオーブンクレイを使って縦4センチほどのオブジェを作り、それを小ビンに入れて、水とラメ等を入れて完成するこのスノードームは、材料がそろえば家でも簡単に、しかもとても可愛く作ることができます。
小学校で先生の経験を持つkanaさんの説明はとても分かりやすく、参加したこども達は興味深そうに聞き入っていました。
途中、少し難しい作業になることもありましたが、お母さんやお父さんと力を合わせ て、一生懸命作り上げていました。
クリスマスが近かったため、雪だるまやツリー、サンタクロースなどのオブジェを作る子が多く、
みなさんとても素敵なスノードームが完成しました。
kanaさん、参加者のみなさん、どうもありがとうございました!
60'sホールの音楽イベントでは、湯布院在住で九州を中心に活動しているアイリッシュ・ハープ奏者・生山早弥香さんを迎え、クリスマスコンサートを開催しました。
赤と白のクリスマスらしい衣装で登場した生山さんは、アイリッシュ・ハープについての紹介などのお話もはさみながら、アメイジング・グレイスやきよしこの夜などの代表的なクリスマスソングを演奏してくださいました。
アイリッシュ・ハープの音色はとても繊細で 雰囲気があり、聴いていると草原や森林の中にいるような優しい気持ちになりました。隣のアートマーケット会場にいたお客様もハープの音色が聴こえ始めると次々と60'sホールに集まり、その世界観と美しい音色に浸っていました。
生山さんはアルバムなども発表されています。「癒される」といった声が多く聞かれた生山さんのアイリッシュ・ハープの演奏を、是非聴いてみてはいかがでしょうか?
来場者のみなさま、出店者のみなさま、
クリスマスアートマーケットはいかがでしたでしょうか?
これからも、地域のみなさまとアートが触れ合える場としてのアートマーケットを、より一層楽しいものにしていきたいと思いますので、どうぞよろしくお願いいたします。
次回は5月を予定しておりま す。是非お越しください。
◆Vol.62【国際交流イベント ヨーロッパの文化を体験しよう。】
今年で3回目となる国際交流イベントですが、今回はヨーロッパをテーマにして開催しました。研修室で13時から「刺繍ワークショップ」を開催しました。講師はハンガリーから日本に来て、今は大分で暮らしているキリティーさんです。伝統的なハンガリー刺繍の「花」をモチーフに、刺繍していきます。ハンガリー出身で、大分大学の留学生であるカティさんとペティさんにも会に参加、協力をして頂ける事となり、ハンガリーの国の話や自己紹介から始まりました。
ハンガリーの国と国旗について、お話しをしてくれてます。 ハンガリー刺繍です。綺麗ですね。
質問があれば、キリティーさんが答えてくれます。刺繍経験者も多く、皆さん集中して取り組んでいました。幅広い年� ��の方々に参加頂き好評でした。皆様ありがとうございました。
15時30分からは、レクリエーションです。今日は、ヒッポファミリーの安達さんと、安達さんの家にホームステイしているマウリシオ君が講師になり、各国の歌を歌ったり、歌に合わせてゲームをしたりして皆さんとコミュニケーションを取る遊びを教えてくれます。この会にも大分大学の留学生のオーロラさん、ヤニックさん、メリッサさんが参加してくれました。皆、日本語での自己紹介をしてくれました。
マウリシオ君は18歳で、今は雄城台高校に留学中です。 アルバムを使って自己紹介をしてくれてます。
ヒッポファミリーの方々が衣装の準備、サポートをしてくれました。 おかげで参加し た方達は子どもから大人までとても楽しそうでした。カードゲームの'ロッテリア'や、くす玉割りゲームのような'ピニャータ'で盛り上がり、最後は皆で記念撮影です。
安達さん、マウリシオ君、留学生の皆さん、参加頂いた皆様、ありがとうございました。
17時からは、ハンガリーのファッションショーを60's年代ホールで開催しました。
モデルには、日本人のボランティア、大分大学の留学生、カティさん、イリーナさんに協力頂きました。みなさん素人と思えない程上手です。
このファッションショーの衣装は、ハンガリーの若手デザイナーがデザインした物や、ハンガリー刺繍をあしらった生地で仕立てた服です。
服や小物等40着程のコーディネートが紹介さ れました。観に来られた方もじっくり見入ってました。
協力して頂いたスタッフ、ボランティアのみなさん、アートプラザに来館頂いた皆様、ありがとうございました。
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