2012年3月25日日曜日

ユーザー車検に対して


ユーザー車検に対して

ユーザー車検のアドバイス


ユーザー車検については色々な考え方があり、
自分で「車検」を受けたい方は、それぞれのHPでその方法が紹介されていますので、
そちらの方をご覧になるか、陸運局にてビデオを見ることもできますのでご利用されるのも良いかと思います。

で、このページでは、どういうことが重要になるかを書いて行きたいと思います。

1.書類

陸運局の敷地内にある売店にて一式売っています。当日記入すれば大丈夫です。
あらかじめ用意するのは

a、車検証
b、納税証明書
c、認め印(車検証の使用者が持ち込む場合不要=自筆でOK)
d、お金=重量税+印紙+自賠責保険代+まさかの不合格の場合の修理代・部品代
e、車検枠の予約
2.検査

検査はテスターと検査官の目視点検でなされます。
検査される内容は下記項目になります。

a、トーイン(テスターで検査)
前輪タイヤの向きがまっすぐかどうかを調べます。
普通は僅かにインになっています(0−5mm以内)。自分の自動車がどのくらいの数値か、
調べておくのも良いでしょう。外国車ではBMWのようにテスターで落ちるのが正規値と言うこともあります。

一番簡単に調べる方法は、延びにくい糸などを使って、
前輪の前方部Aと後方部Bの長さがほぼ同じ(規定値)であればいいことになります。
長さが違っていれば調整する必要があります。
普通、一般走行だけであれば滅多に狂うことも無く、
その場合は左右を同じだけ伸ばすか縮めれば良いことになりますが、
検査場での再検の場合は、とりあえず通すことを中心とし、片輪で調整した方がいいでしょう。
トーインで落検する場合、事故や衝撃を受けて左右の長さが狂う場合の方が多いようですが、
この場合は左右で最小回転半径が異なることになりますので、
車検合格後きちんと左右の誤差を調整した方がいいことになります。
ただし、普通はそこまでする方も少ないようにも思われます。

必要工具として、普通、モンキーレンチとスパナセットで回せるのですが、ねじが硬い場合はパイプレンチも必要になります。

ステアリングをいっぱい切って、タイヤの後方から覗くとラック&ピニオン型の場合、タイロッドエンドと
ラックエンドを繋いでいる部分のねじ部にボルトがあり、長さを調整出来るようになっていますので、
ねじをほどき、ラックエンドを回します。
運転席側のラックエンドであれば、スパナをかけてその位置から時計回りへ回せばほどけてきます。
大体落ちるときは「イン」「アウト」が表示されますし、4−5mm以上違うと言うことですから1回転ほど回せば十分です。
(正確に1回転回すと大体12mmぐらい変化すると言われてます。僅かなずれの場合、反対に振れて不合格になることもあります。)
それでもだめな場合はもう一度半転回します。その場合を考えて、ねじは合格するまでゆるめておく方がいいでしょうね。
後できちっと合わせて、きちんと締める事を忘れないようにしてください。
本来一般的には図のようにタイロッドエンド−ボールジョイント間の長さが左右が同じ長さと記されています。
(確か例外車両もあったような・・・)

最近の自動車はゼロトーインに組まれていることが多く(図のAとBが同じ長さ)、これは部品の強度向上や剛性が良くなった
ためと思われますが、それでもサスペンションを変更した場合など、僅かに(約1mm程度)トーインにした方が良い感触に
なるように思われます。キャンバー角やキャスター角の調整もした方がいいのですが、とりあえずトーインだけでも
正確に調整された方がいいでしょう。
少し段差の大きいガレージなど、タイヤが衝撃を受けやすい状態を多く経験されている自動車や、
タイヤサイズ変更、アルミホイール変更された場合もあらかじめ見ておかれた方がいいでしょう。

b、ライト光軸・光量(テスターで検査)
よほど古くなってレンズ内の反射板が曇ってこない限り、光量不足で落ちることはありません。
万一、光軸があらぬ方向へ向いていないと思っているにも関わらず「光量不足」とされた場合は、
もう一度、
1.その自動車にあったバルブの型を使用しているかどうか。
2.きちんとバルブが固定金具に取り付けられているかどうか。
を先に確認した方がいいでしょう。

それでも光量が不足している場合は、新車時と同じワット数対応のハイワットのバルブを取り付ければ、大体クリアーします。
新車時は55W−65W(ハイビーム時)の間が一般的ですから、75W−80W以上を取り付けることになります。
取り外しは狭いですから、場合によってはラジエター液のリザーブタンクを取り外すとか、
バッテリーを外す手間が必要な場合もあります。
また、カプラ(コンセント)は抜けにくいか、どこかを押さないと外れないようになっている場合が多いですから
無理に力まかせに抜かず、形状を確認して外した方がいいでしょう。


トップアプライアンス

光軸が両方とも狂っていることは、まれですので、合っている方を基準にして、検査場内で壁を見つけて、ライトを
ハイビームにして調整します。
調整方法は8mmのスパナか、めがねレンチ、あるいはプラスドライバーで、レンズ後方・またはレンズのまわりにある
調整ねじを回せば良いわけです。
(調整ねじの位置が判らない場合、近くにいる整備士さんに位置を教えて貰ってください。)
光軸は上・下・右・左に動きます。狂っている場合は表示板にその方向が点灯しますので、覚えておきましょう。
光軸の方向が判らない場合は、どちらへ何回回したかを覚えておき、
ライトの一番明るい位置の動きからどちらへ動くか見ればすぐ調整できます。
ある程度動きますとそれ以上光軸は調整できなくなっていますので、動かない場合は反対方向に回せば良いことになります。
普通は2−3回回せば合うぐらいの狂いですから、やたら回さない方がいいでしょうね。
ある程度「慣れ」が必要ですが、簡単です。
普段からライトを点灯したとき、前方の自動車のどの位置を照らしているか、見ていれば大体判断できます。
(普通はロービームですから)前の自動車のトランクの下部あたりになります。

タイヤをインチアップされたりアルミホイールを交換されたり、ショックなどを交換された場合も、
ライト光軸が僅かに変わり、不合格になる場合もあります。

c、ブレーキの効き(テスターで検査)
指示通りすればまず落ちることもないでしょうし、落ちるようでは怖い状態です。
ただし、リアブレーキはドラム式(リーディング・トレーディングシュー型など)は効いていても落ちることがあります。
この場合、サイド(ハンド・フット)ブレーキを僅かに使用する事で合格できると思います。
不審な点があれば後日修理工場で確認して貰ってください。
合格する事より、安全第一です。
パッドやライニングの摩耗量は、新車からであればメーター部にあるモニター点灯で約半分の厚さになっていると言うことが
大体の自動車で一次的にわかります。
(途中でブレーキオイルを継ぎ足した場合はわかりにくくなります。)

パッドが減った分、ブレーキオイルがブレーキのピストン内に入るわけですから
リザーブタンクの液面が下がることで、そこのオイル量が減ったことを知らせてくれているわけです。
なお、モニター点灯はブレーキオイルの補充でも消えますが、
モニター自体の故障の場合もあります。

場合によっては、ブレーキオイル漏れも考えられますし、
確認はブレーキ系の漏れチェックしかなく、分解点検が必要です。
車検では指摘・発見できない場合の方が多いので、くれぐれも注意が必要です。

d、車速メーター(テスターで検査)
これも、メーター誤差を考えて試験されていますから、40km/h時に試験装置のボタンを押すか、パッシングをするかで
テストされますが、普通は狂うことも少ないでしょう。
押す(パッシングする)タイミングが重要です。
万一落ちた場合は、いい方法ではないのですが、再検査の際5km/h分だけメーターが速い(または遅い)状態で
トライすれば良いでしょう。
後日、ちゃんと見てもらってください。

e、排気ガス濃度(テスターで検査)

ディーゼル車はスモークテストがあります。
スモークテスト前には、マフラー配管内のススを(エンジンを吹かして)十分取っておlくと良いでしょう。
スモークテストに落ちても、すぐ安易に「ごまかすための燃料添加剤」を使わないで
先に
オイルが汚れたままなら交換したり
エアエレメントの状態を見て、これも悪ければ交換したり、インジェクターの掃除(これも添加剤ですが)、
吸気マニホールドやスロットルボディなど、クリーニングをするようにしてください。
燃料の質が悪い場合も落ちる事があります。

ガソリン車は排気ガスを測定します。
HC・COの濃度をアイドリング時の状態で調べますが、エアコンはoffにされた方がいいでしょう。
落ちた場合の調整は、アイドリング側の回転数である場合は少なく、燃料の混合比の状態である場合の方が多いと言えます。
アイドリングでの調整はごく僅かしか出来ませんので、
どのねじを動かすと混合気がリーン・リッチになるか、検査場へ行く前に教えてもらっておく方がいいでしょう。
ほとんどここの調整で合格ラインに調整できます。
専用工具が必要な場合もありますが、普通はマイナスドライバーで調整できる事が多いようです。
インジェクションの場合は、ゴムの蓋が付いている所で、吸気側の調整になります。


コンピュータおよびコンポーネントの保守を気にする方法

長期間使用しなかったキャブレター車や、過走行で目図まりした場合に狂うことが多く、
古いタイプの自動車が落ちやすい事になります。
場合によっては、コンプレッション不足、プラグ劣化、プラグコード劣化、エアクリーナーの詰まりなどの原因でも
起こることがあります。
EGRなどが付いているため、その箇所の掃除なども(キャブ・バルブクリーナーなどでします)合格してから見た方が
良いかも知れません。
ただ、最近ではインジェクション車両が多くなったことなどもあって、まず落ちることなくなってきました。

経験的にガソリン車で排ガスの基準値を超える場合=不合格の理由を下記に書きました。

1.アイドリングが十分でなく、エンジンが冷えている場合。あるいはあるいは故障でアイドルアップしたままの状態。
2.エアーエレメント目詰まりやエアフロメーターなどの故障。
3.スロットルボデイ内部が極端に汚れ、あるいはポートなど目詰まりしている場合。
4.アイドルアジャスターなど、調整が出来ていない(あるいは出来ない)場合。
5.O2(オーツー)センサーなどが故障している場合。(=CO&HCともに高くなる)
6.吸気ダクトやアクチュエーターの配線や配管が抜けたり、ヒビなどできちんと密閉されていない場合。
7.触媒が故障(被毒)して機能していない場合。
8.ダイレクトイグニッションの不良、プラグやプラグコードの不良
9.その他(まれに燃料添加剤の入れすぎ)


ここで、iは、カスケード結晶が明確に買うことができます
規制物質 検査方法等 規制値等 対象自動車 検査開始等時期
CO アイドリング検査 5.5%   普通自動車・小型自動車 S45.8.1
4.5%   普通自動車・小型自動車 S47.10.1
4.5%   軽自動車 S48.10.1
1.0% (4サイクル) 普通自動車・小型自動車 H10.10.1
2.0% (4サイクル) 軽自動車
4.5% (2サイクル) 普通・小型・軽自動車
4.5%   二輪車 H10.10.1(軽二輪・第一種原付)
H11.10.1(小型二輪・第二種原付)
HC アイドリング検査 1200ppm (4サイクル) 乗用車
バス
S50.1.1
7800ppm (2サイクル)
3300ppm (特殊エンジン)
1200ppm (4サイクル) トラック S50.6.1
7800ppm (2サイクル)
3300ppm (特殊エンジン)
300ppm (4サイクル) 普通・小型自動車 H10.10.1
500ppm (4サイクル) 軽自動車
7800ppm (2サイクル) 普通・小型・軽自動車
1200ppm (4サイクル) 二輪車 H10.10.1(軽二輪・第一種原付)
7800ppm (2サイクル) 二輪車 H11.10.1(小型二輪・第二種原付)
CO
HC
NOx
装置等 排出ガス減少装置装着または点火時期調整義務付け ガソリン・LPGを燃料とする自動車 S48.5.1
黒煙 無負荷急加速検査 50%   軽油を燃料とする自動車 S50.1.1
40%   軽油を燃料とする自動車であって、平成5年規制に適合したもの H5.10.1
40%   軽油を燃料とする自動車であって、平成6年規制に適合したもの H6.10.1
25%   軽油を燃料とする自動車であって、平成9年規制に適合したもの H9.10.1
25%   軽油を燃料とする自動車であって、平成10年規制に適合したもの H10.10.1
25%   軽油を燃料とする自動車であって、平成11年規制に適合したもの H11.10.1

資料:出典:運輸省「陸運統計要覧」(平成11年版)
※「アイドリング検査」とは、自動車を無負荷運転している時の排出ガス検査をいう。
※特殊エンジンはロータリーエンジンなど
※装置等はいわゆる「触媒」を指し、目視点検で無触媒の場合は検査は不合格


f、灯火その他外観(検査官が目視で検査)
ライト類の点検は事前にしておいた方がよいと言えます。
後付フォグなどもヘッドライトより下に付いていないといけません(外しておく)。
また4個のフォグを付けている場合は同時に4個とも光るのは不可です。
バルブ切れもありますので、事前に交換しておくのが普通です。
バルブ交換に手間取ったり、特殊な形状のバルブも増えてきましたので、検査場近くで買えないこともあります。
また、ウインカー、車巾灯などの「色」は元に戻しておきましょう。
見て判るところばかりですから、通るかどうか不審な場合は、最初から陸運局に問い合わせれば、
無駄足が減ります。落ちることをひやひやするより、聞いて対処する方がいいと思います。


特に、レンズ類の「割れ」に関してですが、
ひびがあっても、バルブの光が漏れてなければ普通は通ります。
漏れが少しの場合、同色のセロファンで塞ぐと良いでしょう。本来の基準からはレンズと同等の強度・材質をもつ
物での補修が条件となり、割れたレンズの破片が全てあれば、透明接着剤による修理が好ましい(=合格)のですが、
破片がなく、多少大きな穴でしたらセロファンでは不可となる可能性もあります。
それ以上でしたら、中古・リサイクル商品を使用するとか、新品を買って交換することになります。
(割れて部品が欠損している・雨水が入る事などは本来いけないことなのですが・・・)
なお、ボディのへこみなどはほぼ関係ないと言えますが、
4WD車のバンパーなど、部品が一部欠損している場合は不可となる場合もあります。

発煙筒なども付いているか確認してください。

ホイールオフセット違いによるタイヤのはみ出し
時々、タイヤがフェンダーより僅かに出てしまう自動車があります。
ほとんどの場合、インチアップによるアルミホイールのオフセットにより起こるのですが、
タイヤのはみ出しが「わずか」ならば、
「オーバーフェンダー」を取り付けることで、クリアー出来ます。
車検証には車幅が169cmと書いてあって、オーバーフェンダー取り付け後が172cm前後であっても、
誤差の範囲として5ナンバーでも車検は通ることがほとんどです。
3ナンバーの場合は、バンパーガードなど後付しても、「全長・幅」などを変更すればほとんどOKです。
エアロなども同様に特別な商品でなければ検査は通るようです。
で、どうするかと言いますと、出ているタイヤのフェンダーに、強力な両面テープ(または接着剤・ビス止め)にて
プラスチックなどのような「固い」材質を円弧状に取り付けてやればいいことになります。
暇があれば、別の車種でも構いませんから、
元々オーバーフェンダーのようになっている自動車がありますので、解体部品などから買ってきて取り付けるといいでしょう。
同色に塗れば、見栄えも良くなります。
カバーしている範囲は、タイヤの中心から「時計の文字盤で言えば」10時の位置から1時まであればいいと規定されてます。
あまりにも幅が出過ぎていますと「誤差の範囲外」になり、3ナンバー申請が必要になる場合がありますので注意。
アルミホイールのマーク
「JWL」(日本軽合金ホイール)マークや「VIA」(自動車軽合金製ホイール試験協議会)のマークが刻印されていますが、
車検に関係するのは「JWL」の刻印が入っている事が必要になります。「VIA」だけでは通りません。
と言うのも、「JWL」マークは国土交通省(運輸省)の品質基準に合格している事を示すマークだからです。
なお乗用車用は「JWL」で、バン・トラック用は「JWL−T」ですが、
積載量500Kg以下のバン・トラックは乗用車用の「JWL」のアルミホイールでもOKです。
ステアリングの直径
ハンドルの大きさはメーター類を見るのに支障無ければ、小さい径を取り付けていても車検は通ります。
つまり、現在はほとんどハンドルの大きさで車検が通らないことは無いと言うことになります。
ただし、ホーンボタンにマークがない場合は、そのスイッチに書き入れる、シールなどマークを貼るなどが
必要となります。
これはミッションのギア表示(1−2−3−4−(5)−R)などが印されていないといけないのと同様です。
g、下回り(検査官が目視・音などで検査)

普通、気を付けないといけないのが、「FF車のドライブシャフトのブーツ」と「ラック&ピニオンのダストブーツ」です。
両方とも、タイヤで隠れて見えませんので、タイヤを据え切りして、タイヤの裏側を覗くと判ります。
ラック&ピニオンのダストブーツは上記の図の蛇腹のゴムの部品です。(ラックエンド部)
破れているか判らない場合、手で触って、確認された方がいいでしょう。
場合によっては、引っ張ってみてください。破れていたら新品と交換が必要です。


ドライブシャフトのブーツはほとんどがタイヤの裏側の方(アウターブーツ)が破れます。
(レガシーなどはイン側も破れやすい)
交換は普通余程手慣れていませんと出来ませんので、整備工場に持ち込むことになります。
ドライブシャフトのブーツは「かぶせるタイプ=割れブーツ」なら約2年ぐらいは持ちますし、
普通のブーツでしたら4年以上持つと思います。
なお、ドライブシャフトからのカリカリと言う異音はしていても、ブーツに破れがない限り、車検に通る場合がほとんどですが、
そのままの状態で走行するのはあまり良いこととは言えません。
とはいえ、結構きつい異音が発生していてもブーツ交換の際ゴミや砂などを綺麗に取り除き
4年間(約2万キロ)も走行しても外れたりすることは無かった例があるのですが、
万一のアクシデントは怖いですし(随分昔の話ですが、走行中外れた経験がありますので)、気持ち良いものではありません。
ガタがひどい場合は、リビルト品か新品に交換された方が、良いかも知れません。
異音解消グリースも数種類ありますが、どんな異音でも本当に止められる商品は現在の所滅多にないと思われますので、
(小さくはなりますが、完全に止まった例は今のところ僅かしか無く、現在もそういったグリースを探してテストしています。
結果などはこちらで)
最近のジョイントは外側で分解できますし(分解可能かどうかはドライブシャフトのメーカーや車種などにより異なります)、
リビルト品も安く出回ってますので、まだ長期間乗ろうとするのでしたら、
思い切って交換してしまう方が良いかも知れません。

単にブーツの破れだけでも、グリース交換を完全にしませんと、いずれ異音の発生につながることがあり、
きちんと整備しないと高くつくパーツと言えそうです。(片側の修理代25000円〜50000円部品工賃込み)
普段から、タイヤをまっすぐにして駐停車するように心がけることで随分「持ち」も延びるようですので、
タイヤをまっすぐにしておくように心がけ、ハンドルを切ったままの駐停車は避けた方がいいと思われます。
また、ひび割れがひどい状態になっていましたら、早期交換が結局安上がりと言えそうです。(8000円〜20000円同上)

その他、「ボルトのゆるみ」「ガタ」などは、余程ひどくなっていませんと落ちることは無いのが普通です。
出来れば、各部の増し締めなどはした方がいいのですが、
わからない場合はそのまま検査官に任せるしか出来ません。
検査官としては、完全にいい状態を「合格」とするのではありませんし、
見落としだって起こり得ます。
自己責任が必要です。
普段から自動車の状態の変化に気を使って、よりよい状態にしておくのが
オーナーの義務ですから、車検とは切り離して「メンテ」を行う事が大切です。

工事中



上記に書いたように、「車検」は「合格して当たり前」の内容になります。
ですから、合格しないような「整備不良箇所」は本当に少ない事が多く、
日頃メンテナンスをされている方にとっては、不合格になる方が不思議な事と思える内容です。

車検制度の問題点は別にして、
合格したから「整備不要」と言うことではなく、
現実的にはユーザー自身が点検整備出来ないのであれば、
整備について詳しい方に任せてきちんと整備を行うことの方が重要と言うことがおわかり頂けると思います。
メンテナンスフリー化が各部品において広がってきておりますが、
それでも機械部品と言うこともあり、いつ故障するかわからないわけです。

「点検整備無しで通す車検」に対しては、是非が問われておりますが、
公共機関で起こる「整備不良による事故」などに対して思うのと同じ真摯な気持ちで
まず自分の自動車に対しても対応してほしいという気持ちを持っています。
整備不良による事故がいくら少なくなったからと言っても、
それが整備不要と言うことにはならないからですし、
加害者にも被害者にもなりたくはないという気持ちが大切と思われます。
 
 
 

工事中。いつ更新するかわかりませんが・・・。
 
 



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