ユーザー車検に対して ユーザー車検のアドバイス
ユーザー車検については色々な考え方があり、
自分で「車検」を受けたい方は、それぞれのHPでその方法が紹介されていますので、
そちらの方をご覧になるか、陸運局にてビデオを見ることもできますのでご利用されるのも良いかと思います。
で、このページでは、どういうことが重要になるかを書いて行きたいと思います。
1.書類
陸運局の敷地内にある売店にて一式売っています。当日記入すれば大丈夫です。
あらかじめ用意するのは
- a、車検証
- b、納税証明書
- c、認め印(車検証の使用者が持ち込む場合不要=自筆でOK)
- d、お金=重量税+印紙+自賠責保険代+まさかの不合格の場合の修理代・部品代
- e、車検枠の予約
2.検査 検査はテスターと検査官の目視点検でなされます。
検査される内容は下記項目になります。
a、トーイン(テスターで検査)
前輪タイヤの向きがまっすぐかどうかを調べます。
普通は僅かにインになっています(0−5mm以内)。自分の自動車がどのくらいの数値か、
調べておくのも良いでしょう。外国車ではBMWのようにテスターで落ちるのが正規値と言うこともあります。
一番簡単に調べる方法は、延びにくい糸などを使って、
前輪の前方部Aと後方部Bの長さがほぼ同じ(規定値)であればいいことになります。
長さが違っていれば調整する必要があります。
普通、一般走行だけであれば滅多に狂うことも無く、
その場合は左右を同じだけ伸ばすか縮めれば良いことになりますが、
検査場での再検の場合は、とりあえず通すことを中心とし、片輪で調整した方がいいでしょう。
トーインで落検する場合、事故や衝撃を受けて左右の長さが狂う場合の方が多いようですが、
この場合は左右で最小回転半径が異なることになりますので、
車検合格後きちんと左右の誤差を調整した方がいいことになります。
ただし、普通はそこまでする方も少ないようにも思われます。
必要工具として、普通、モンキーレンチとスパナセットで回せるのですが、ねじが硬い場合はパイプレンチも必要になります。
ステアリングをいっぱい切って、タイヤの後方から覗くとラック&ピニオン型の場合、タイロッドエンドと
ラックエンドを繋いでいる部分のねじ部にボルトがあり、長さを調整出来るようになっていますので、
ねじをほどき、ラックエンドを回します。
運転席側のラックエンドであれば、スパナをかけてその位置から時計回りへ回せばほどけてきます。
大体落ちるときは「イン」「アウト」が表示されますし、4−5mm以上違うと言うことですから1回転ほど回せば十分です。
(正確に1回転回すと大体12mmぐらい変化すると言われてます。僅かなずれの場合、反対に振れて不合格になることもあります。)
それでもだめな場合はもう一度半転回します。その場合を考えて、ねじは合格するまでゆるめておく方がいいでしょうね。
後できちっと合わせて、きちんと締める事を忘れないようにしてください。
本来一般的には図のようにタイロッドエンド−ボールジョイント間の長さが左右が同じ長さと記されています。
(確か例外車両もあったような・・・)
最近の自動車はゼロトーインに組まれていることが多く(図のAとBが同じ長さ)、これは部品の強度向上や剛性が良くなった
ためと思われますが、それでもサスペンションを変更した場合など、僅かに(約1mm程度)トーインにした方が良い感触に
なるように思われます。キャンバー角やキャスター角の調整もした方がいいのですが、とりあえずトーインだけでも
正確に調整された方がいいでしょう。
少し段差の大きいガレージなど、タイヤが衝撃を受けやすい状態を多く経験されている自動車や、
タイヤサイズ変更、アルミホイール変更された場合もあらかじめ見ておかれた方がいいでしょう。
b、ライト光軸・光量(テスターで検査)
よほど古くなってレンズ内の反射板が曇ってこない限り、光量不足で落ちることはありません。
万一、光軸があらぬ方向へ向いていないと思っているにも関わらず「光量不足」とされた場合は、
もう一度、
1.その自動車にあったバルブの型を使用しているかどうか。
2.きちんとバルブが固定金具に取り付けられているかどうか。
を先に確認した方がいいでしょう。
それでも光量が不足している場合は、新車時と同じワット数対応のハイワットのバルブを取り付ければ、大体クリアーします。
新車時は55W−65W(ハイビーム時)の間が一般的ですから、75W−80W以上を取り付けることになります。
取り外しは狭いですから、場合によってはラジエター液のリザーブタンクを取り外すとか、
バッテリーを外す手間が必要な場合もあります。
また、カプラ(コンセント)は抜けにくいか、どこかを押さないと外れないようになっている場合が多いですから
無理に力まかせに抜かず、形状を確認して外した方がいいでしょう。
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